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国指定重要文化財「通潤橋」の被災状況と復旧工事の見通しについて

熊本地震による通潤橋の被害状況について

 414日、16日にかけて発生した熊本地震により、橋上に敷設されている通水石管の目地より多量の漏水が確認されました(写真1・2)。これは、地震により目地に充填されている漆喰(しっくい)が破損したことによるものと推測されます。また、橋上端に積まれている石材(通称:手摺石(てすりいし))が、地震の振動によりずれが生じて外側にせり出しているほか(写真3)、通水管の間にある被覆土(ひふくど)にも亀裂が確認されています(写真4)。

 

写真2

 写真1 アーチ下部よりの漏水状況[平成28年4月16日早朝 山都町教育委員会撮影]


写真1

 写真2 通潤橋上の漏水状況 [平成28年4月16日早朝 山都町教育委員会 撮影]

 

 

写真3
写真3 橋上端にある石材(通称:手摺石)が外側へせり出した状況

[平成28年6月2日 山都町教育委員会撮影]

 

写真3
写真4 橋上の被覆土に生じた地震による亀裂

[平成28年4月20日 山都町教育委員会撮影]


写真5
写真5 地震により漆喰が沈降した通水石管の目地穴

[平成28年6月2日 山都町教育委員会撮影]

 

 

復旧工事の見通しについて

 復旧工事に先立ち、詳細な被害状況を把握するための事前調査を行う予定です。この調査では、橋上の被覆土をすべて掘削して通水石管の三面を露出させ、漏水箇所の特定を行うほか、橋や石材のゆがみや緩みを確認するため計測などを行います。

 また、通潤橋本体だけでなく、周辺部でも水路法面の崩落や五郎ヶ滝川河床に埋設されている第二送水管(通潤用水上井手の一部)にも漏水が生じているため、周辺部の復旧を優先させつつ、先の調査結果に基づいて修理方針やその手法について検討を行う見通しです。

 これらを経て、通潤橋の本格的な復旧工事に着手できるのは、現時点で平成29年度以降と想定しています。

  
             写真6 通潤橋取入口付近の水路法面の崩落

            [平成28年4月16日早朝 山都町教育委員会撮影] 


  
        写真7 布田神社から御小屋に至る遊歩道法面の石積の崩落

         [平成28年4月20日 山都町教育委員会撮影]                    
 

 

 

通潤橋周辺への立ち入りについて

 以上のような状況から、復旧事業が完了するまでの間は、通潤橋の通行はできません。通潤橋は、4月15日に通水を中止し、翌16日の本震後に雨水の浸透を防ぎ、橋本体への影響を最小限に留める目的で、橋上にブルーシートを被せています。

 本町としましても、一日も早い通潤橋の復旧に努める所存ですので、皆様のご理解、ご協力をお願いいたします。

 

 
        写真8 梅雨入り前の橋上における養生作業の様子

          [平成28年6月2日 山都町教育委員会撮影]

 

  
        写真9 養生作業後の道の駅駐車場からみた通潤橋の様子
    
          [平成28年6月2日 山都町教育委員会撮影]

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